用語解説 な行
この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。
「寝たきり半減」の提言(2017年01月号掲載)
日本慢性期医療協会(武久洋三会長)が2016 年11 月10 日の記者会見で発表した「日本の寝たきりを半分」にするための10 カ条の提言。処置を終えた急性期の患者へのリハビリテーションが不十分であることや、急性期病院に長く留まっていることが“日常に戻れない”寝たきりを生み出す要因になっているとの認識から、急性期でのリハビリ充実や急性期病院に20 日以上入院している患者の早期退院を促すことなどをうたっている。10 カ条は以下のとおり。
①急性期リハビリの充実(入院日からのリハビリ)
②急性期リハビリ能力のない場合、入院20 日にリハビリ能力と治療能力のあるポスト・アキュート(後方病院)に患者を移す
③高齢者の急性期治療の改善(栄養・水分出納・身体侵襲の軽減)
④嚥下・排泄リハビリの優先
⑤短期集中リハビリのできる環境に
⑥「寝たきり」より「座りきり」
⑦無理な歩行訓練より車いす自立を
⑧慢性期治療の徹底
⑨延命ではなく日常復帰を
⑩慢性期総合診療医の養成