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用語解説 か行

この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。

がん対策推進基本計画(2007年10月号掲載)

がん対策基本法(2007年4月施行)が国に対して義務づけたがん対策の指針となる計画。厚生労働省のがん対策推進協議会が策定し、6月15日、閣議で決定した。これを基に都道府県は2007年度中に「都道府県がん対策推進計画」を策定、2008年から推進計画を実施する。
 基本計画では、重点的に取り組むべき課題として、①放射線療法及び化学療法の推進並びにこれらを専門的に行う医師等の育成、②治療の初期段階からの緩和ケアの実施、③がん登録の推進をあげ、全体目標と個別目標を定めている。
 全体目標は今後10年間にわたるものであり、がんによる死亡者の減少(75歳未満20%減)とすべてのがん患者及び家族の苦痛の軽減並びに療養生活の質の向上をうたっている。いわゆる「がん難民」の解消をねらいとしている。
 個別目標としては、「5年以内に、すべての拠点病院に放射線療法及び外来化学療法を実施できる体制を整備」として、2つの療法を専門とする医療従事者の育成を第1に掲げている。
 次いで、緩和ケアについて、「5年以内に、全国すべての医療圏において、緩和ケアの知識及び技術を習得している医師数を増加させ、知識を有する緩和ケアチームを設置した医療機関を複数カ所整備する」としている。
 他に在宅医療、医療機関の整備、がん医療に関する相談支援及び情報提供、がん登録、がんの予防、がんの早期発見、がん研究などについての個別の目標を立てている。
 基本法は国の計画を5年以内に見直すことを定めている。

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