用語解説 か行
この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。
がん3年生存率(2018年10月号掲載)
国立がんセンターが9 月に発表した初めての3 年生存率のこと。普通、がんの治癒の目安としては5 年生存率が使われるが、3 月に閣議決定した第3 期がん対策推進計画で、「国民が必要な時に自分にあった正しい情報を入手し、適切に治療や生活等に関する体制を整備する」としたことから、5 年生存率より早い3 年生存率を報告することになった。
3 年生存率は2011 年に、がん診療連携拠点病院など268 施設の自施設で治療を開始した30 万6381 件について集計。全がんの3 年生存率は71.3%で、男女別では男性68.2%、女性75.8%と女性が高い。
部位別では、胃、大腸、乳房、前立腺、子宮体部など11 部位を集計。前立腺99.0%、乳房95.2%、子宮体部85.6%の順に高く、前立腺がんは3 年間でほぼ治癒していることが明らかになった。