用語解説 あ行
この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。
アウトリーチ(2014年02月号掲載)
医療機関の専門職種がチームを組んで訪問支援を行うこと。障害者の問題解決を「入院医療」に頼らず、「地域で生活する」ことを前提に、診療・生活両面の支援をすることを特色としている。
「新たな地域精神保健医療体制の構築に向けた検討チーム」の設置趣意書(2010年5月28日)は、アウトリーチ体制構築の具体的方向性を次のように示している。
(1)当事者の状態に応じた医療面の支援に加え、早期支援や家族全体の支援などの生活面の支援が可能となる他職種チームであること。
(2)できる限り現存する人的資源を活用するとともに、地域支援を行う人材として養成する。
(3)アウトリーチ支援の実施を、医療機関が併せて病床削減に取り組むインセンティブとする。
(4)「住まい」の整備を併せて行う。
(5)生涯福祉サービスや就労支援に向けた取り組みも円滑に利用できるようにする。