用語解説 か行
この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。
クリニカルパス(2010年01月号掲載)
患者の入院から退院までのプロセスを明記した一種の工程表。スタッフ用、患者用や1日ごとに切り出す「日めくり式パス」などがある。クリティカルパスあるいはケアマップとも呼ぶが、これは米国の登録商標であるため、日本クリニカルパス学会は「クリニカルパス」の用語を使用している。
クリニカルパスの基本的形式は、「横軸に時間軸をとり、縦軸に達成目標(アウトカム)と介入項目をとった予定表の形式である。介入項目は、薬剤、注射といった医療介入項目以外に、観察、清潔保持、栄養、安静度、指導、カンファレンスなどといった看護師や医療チーム各スタッフが関与するものがある」(クリニカルパス用語集による)。
クリニカルパスは1985年、米国のカレン・ザンダー(Karen Zander)によって開発され、わが国では1990年代はじめに紹介され、1990年代後半から急性期病院を中心に普及するようになった。1999年には「日本クリニカルパス学会」が発足している。