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用語解説 さ行

この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。

ジェネリック医薬品(2007年07月号掲載)

長期の試験研究を経て開発した新薬(先発品)に対し、その特許保護期間が切れた後、生物学的同等試験、溶出試験等を行い、先発品と同等と認められ製造・販売される後発品をジェネリック医薬品と呼ぶ。
 ジェネリックとは、世界保健機関(WHO)の規則に基づく一般名(generic name)で呼ばれることによるもので、先発品のように銘柄(ブランド)で呼ばれることはない。
 ジェネリック医薬品は開発研究に長期の時間と莫大な資金を要しないため、安価で供給できるのが最大の特色。半面、安定供給に欠け、また製品に関する臨床データが乏しいため処方医に敬遠される面もある。この弱点を補うため、日本ジェネリック医薬品学会はこの夏にも学会主導の市販後臨床試験(治験)に乗り出す。
 後発品は先発品に比べて安価(3~7割程)なことから、医療費の抑制を可能にするとの期待があり、厚生労働省は2006年4月の診療報酬改定で、処方せんに「後発医薬品への変更可」の項を設け医師の署名がある場合は、薬剤師(薬局)の判断で先発薬から後発薬に切り換えることを可能にした。
 実際の変更状況は、「変更可」とするものが全処方せん枚数の約2割、実際に変更したものは1%強にとどまっている。
 わが国の後発薬の使用割合は数量で全体の16.8%(金額で5.2%)で、米英独の50%超に比べてかなり少ない。厚生労働省はこれを当面30%に引き上げることを目標にしている。

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