用語解説 か行
この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。
健康づくりのための睡眠ガイド2023(2024年03月号掲載)
厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針の改訂に関する検討会」が2024年2月に公表。健康日本21(第三次)における休養・睡眠分野の取り組みを推進するため、生活指導の実施者(保健師、管理栄養士、医師等)、政策立案者(健康増進部門、まちづくり部門等)、職場管理者、その他健康・医療・介護分野において良質な睡眠の確保を支援する関係者等を対象者として、睡眠に関する推奨事項や参考情報をまとめたもの。10年前に策定された「健康づくりのための睡眠指針2014」を踏まえて改訂された。
ガイドでは睡眠時間の確保は、小学生9~12時間、中高生8~10時間、成人は6時間以上を目安とすること、高齢者には長時間睡眠は健康リスクだとして、寝床で過ごす「床上時間」は8時間以上にならないよう注意喚起している。
2019年の国民健康・栄養調査によると、1日の平均睡眠時間が6時間未満の人の割合は男性37.5%、女性40.6%。OECDの調査で日本人の平均睡眠時間は加盟33カ国中、最も短いと指摘され、十分な睡眠の確保は重要な健康課題と位置付けられている。
睡眠に関連して、カフェイン摂取は1日400mgを超えると眠りにくくなる可能性があり、1日の摂取量はカップ4杯分(700mL)を目安とすることといった具体的推奨事項が示されている。