用語解説 さ行
この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。
全世代型社会保障(2020年01月号掲載)
社会保障の対象を高齢者や低所得者ばかりでなく、子ども、子育て世代、現役世代にまで拡大しようというもの。安倍内閣総理大臣を議長とする全世代型社会保障検討会議で審議を進め、中間報告に基づいて関連法の改革案を国会に提出する。最終報告は2020年6月にまとめる予定。
制度改革案には、70歳までの就業機会を提供することや年金の受給開始を繰り下げることなど、高齢者急増に関わる対策も盛り込む意向。
社会保障のシステム改革は、団塊ジュニア世代が高齢期を迎える2040年代を見据えたものであり、所轄の厚生労働省にとっては、今後の施策の「最大のミッション」に位置付けられる。
全世代型社会保障へのシステム改革については、医療費抑制策や患者の自己負担増に直結する恐れ、経済論や財政の対策に陥る懸念を指摘する声も出ている。