用語解説 あ行
この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。
医師の労働時間短縮(2018年04月号掲載)
厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」が2018 年2 月にまとめた方策。「緊急的な取り組み」と「中間的な論点整理」からなり、前者はすべての医療機関に求めるものと、対応可能な医療機関を対象としたものに分けてある。
すべての医療機関に要請する項目は、①医師の出退勤時間を記録し在院時間を的確に把握する、②労働基準法36 条に基づく36 協定の周知、自己点検、③医師以外の業務(職種)への業務移管、④女性医師への支援、など。
業務移管に関しては、①初診時の予診、②検査手順や入院の説明、③薬の説明や服薬指導、④静脈採血、⑤静脈注射などを具体的に示している。
さらに、対応可能な医療機関に対しては、①勤務時間外に緊急でない患者への説明は行わない、②当直明けの勤務負担の緩和、③勤務間インターバルや完全休日の設定、④複数主治医制の導入、などを求めている。