用語解説 あ行
この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。
医師偏在指標(2019年04月号掲載)
医師の偏在をなくすために厚生労働省が新たに開発した指標。これまで偏在対策に用いてきた「人口10万対医師数」に代わるもの。
医師偏在指標は人口10万対医師数と比較して、高齢化率が高かったり、他地域からの患者流入により医療需要が高くなる地域では数値が低く出る。また、医師が高齢化している地域では医師の供給が少ないとみなされ、医師偏在指標は低くなるというものとなっている。
医師偏在指標を都道府県別に見ると、高いのは1位東京都、2位京都府、3位福岡県、4位沖縄県、5位が岡山県の順、逆に指標が低いのは、47位岩手県、46位新潟県、45位青森県、44位福島県、43位埼玉県となっている。1位と47位では約2倍の開きがある。
全国の都道府県は医師偏在指標に基づいて医師確保計画を策定し、2020年から計画に基づいて医師偏在の解消に取り組む。