用語解説 あ行
この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。
医療費適正化計画(2008年06月号掲載)
国と都道府県の2段構えで膨張する医療費を抑制していく計画。2006年6月の高齢者医療確保法の規定によるもの。2008年度に始まり1期5年で策定される。
厚生労働省が策定する「全国医療費適正化計画」は、①特定検診の実施率(第1期の目標70%、以下同じ)、②特定保健指導の実施率(45%)、③メタボリック・シンドロームの該当者および予備軍の減少率(10%)、④療養病床の病床数(20万床?)、⑤平均在院日数の短縮(未定)についての目標値を設定し、それらを達成することで得られる医療費削減効果も盛り込むこととしている。
厚生労働省は2007年4月、「全国医療費適正化計画(案)」と「医療費適正化計画基本方針(案)」を公表し、基本方針案で①~⑤に関する参酌標準を示した。都道府県は基本方針案に沿って「都道府県医療費適正化計画」を同年秋頃までに策定し、それを踏まえて厚生労働省が全国計画を2008年4月までに策定する手順となっていたが、3県が未提出のため、遅れている。