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用語解説 あ行

この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。

医療AI(2017年01月号掲載)

AI は、Artificial Intelligence(人工知能)の略。高性能のコンピュータの開発、ビッグデータ技術の進歩により、人知を凌ぐまでに発展し、産業各分野で実用化され、さらなる研究開発が進んでいる。
医療分野では、内科専門医の7 割程度の診断力を有することが米国で明らかにされたのは20 年以上も前のことで、今日では専門医も舌を巻くような事例が発表されている。東京大学医科学研究所は米国IBM 社が開発した人工知能Watson(ワトソン)が、60 代女性患者の正確な白血病の病名(二次性白血病)をわずか10 分で見抜き、正しい治療法をアドバイスしたと発表し、話題を呼んだ。
国立がんセンターは、国立研究開発法人産業技術総合研究所・人工知能研究センターなどと共同で、がんセンターに蓄積した膨大な診断データを使って、AI 技術を活用した統合的ながん医療システムを開発するプロジェクトを立ち上げた(2016 年11 月)。
医療分野では、AI 技術による画像認識の向上にも期待が集まっている。2016 年9 月に東京で開いた日本医学放射線学会では、5 年以内に乳房X 線撮影(マンモグラフィ)や胸部エックス線撮影の診断に人工知能が使われるようになる、といった米国の専門家の予測が紹介されており、人工知能により、X 線、X 線CT、MRI に続く、画像診断の「第4 の技術革新」が生まれる可能性も示唆されている。

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