用語解説 あ行
この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。
医薬品産業強化総合戦略(2015年11月号掲載)
厚生労働省が9 月に発表した「医薬品産業強化総合戦略――グローバル展開を見据えた創薬」のこと。6 月に閣議決定した「骨太の方針2015」で、後発品について「2018 年度から2020 年度までの間のなるべく早い時期に80%以上とする」との方針を示したことから、後発品80%時代の医薬品産業の競争力強化策を示している。
総合戦略は、①イノベーションの推進、②質の高い効率的な医療の実現、③グローバルな視点での政策の再構築――の3 つの柱から成る。第1の柱「イノベーションの推進」では、臨床研究・治験活性化、産・官・学の連携強化、イノベーションの評価を取り上げ、第2の柱では、後発品の使用の加速化について、診療報酬・調剤報酬上の促進策のあり方について検討、1 成分に対し多くの後発品が薬価収載されていることへの対応策を検討、などの方策を挙げている。第3 の柱「グローバルな視点での政策の再構築」の中では、医薬品産業の将来像に関して、次のような論点を列挙している。
●グローバルに展開できる新薬の創出
● M&A による事業規模拡大
●バイオベンチャーの活用
●新薬創出が困難なメーカーは事業転換
●後発医薬品メーカーの集約化・大型化