用語解説 か行
この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。
急性期病床群(2012年02月号掲載)
厚生労働省が2011年12月に社会保障審議会・医療部会に提案した、医療法に基づく一般病床の中の新たな位置づけ。一般病床の機能が不明であることから、機能分化・強化を推進する取り組みの一環として新たな区分を設けることにした。
急性期病床群の位置づけとして、厚生労働省は①都道府県知事による認定、②患者の疾病・病態、処置内容などの機能を要件とする、③機能評価の仕組みをつくり、他の政策手段と連動して医療供給体制の強化に取り組む、④更新制を導入??の論点を提示している。ただし、認定がなくても、急性期医療を始めとした入院治療は行える。
厚生労働省は急性期病床群を法制化するため、12月22日、「急性期医療に関する作業グループ(WG)」を設け、同病床群創設の検討を始めた。通常国会の医療法改正のための法案提出を目指している。
急性期病床群の設定により、一般病床を有する病院は、その機能を全面的に見直す必要があり、特に「特定入院患者」を抱える一般病床は、回復期床、療養病床などへの転換を迫られる可能性が考えられる。