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用語解説 か行

この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。

患者申出療養(仮称)(2014年12月号掲載)

 困難な病気と闘う患者の申し出により、国内未承認薬や承認済みの医薬品の適応外使用を認めるなど、保険外併用療法を実現する仕組み。政府の規制改革推進会議が第2次答申(6月13日)に盛り込んだ。文字どおり、患者の申し出を起点とする制度で、2015年度に創設の予定。
 厚生労働省が中医協に提案した「論点」は、①申請の対象となる医療、②協力医療機関、③申請手続き、④国における審査の4点から成る。
 申請の対象は、「一定の安全性・有効性が認められる場合」とし、保険収載の見込みがないもの(例:美容整形)は対象外とする。
 患者申出療養は、臨床研究中核病院で受けられるようにするが、患者にとって身近な医療機関でも受診できるよう協力医療機関も設けることとし、医療内容は臨床研究中核病院が個別に判断する。実際には、リスクが高いものは臨床研究中核病院が、リスクが中程度のものは特定機能病院であれば実施できるように、受け入れ医療機関を類型化する考えが示されている。
 国の審査については、「患者申出療養会議」(仮称)を設けて担当委員が審査し、臨床研究中核病院の申請から原則6週間で判断する。また臨床研究中核病院から、少なくとも1年に1回は実績などについて報告を提出することを求め、審査を行うことにしている。

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