用語解説 さ行
この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。
疾患別リハビリテーション料(2007年04月号掲載)
リハビリテーション料は2006年の診療報酬改定で様変わりした。心大血管、脳血管疾患等、運動器、呼吸器と疾患別に再編すると同時に、算定日数に90日から180日の上限を設けて、急性期リハは医療保険で、維持期リハは介護保険でという役割分担を図った。ところがこの改革により、リハビリの継続が必要であるにもかかわらず、日数上限制が敷かれたために途中でリハビリを打ち切られる患者が少数ながらいることが、検証結果から判明したため、改善見込みがあるにもかかわらず、リハビリが打ち切られる患者などを救済する目的で、緊急改定を行い、4月1日から実施した。
改定の内容は、①算定上限日数の除外対象者を明確にした、②維持期のリハビリについてはリハビリテーション医学管理料を新設、③疾患別リハビリテーション料に上限はそのままにして、逓減制を設けたことである。
③の疾患別リハ料の逓減制は、他の診療報酬に影響を及ぼさぬよう、財政中立とする措置であるが、これにより急性期リハビリの入院期間はかえって短縮される可能性が出てきた。