用語解説 さ行
この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。
社会保障・税一体改革(2011年08月号掲載)
政府・与党社会保障改革検討本部が6月30日、成案を決定した。社会保障改革の安定財源とする消費税を「2010年代半ばまでに段階的に10%まで引き上げる」ことを明記した。社会保障の具体策や工程および費用試算を示し、財政再建の道筋を明らかにしている。2015年までに医療・介護の機能強化に充当する額を1.6兆円と試算している。
改革成案では、まず「社会保障の全体像」の中で、改革の優先順位を①子ども・子育て支援、若者雇用対策、②医療介護等のサービス改革、③年金改革、④制度横断的課題としての「貧困・格差対策(重層的セーフティネット)」「低所得対策」にして取り組むとしている。
個別分野の主な改革項目として、医療・介護の分野では次の2点をあげ、具体策を列挙している。
・診療報酬・介護報酬の体系的見直しと基盤整備のための一括的な法整備を行う。
・保険者機能の強化を通じて、医療・介護保険制度のセーフティネット機能の強化・給付の重点化などを図る。