用語解説 あ行
この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。
飲酒ガイドライン(2024年07月号掲載)
厚生労働省は2024年2月、初となる飲酒に関するガイドラインを公表した。正式名称は「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」。アルコール健康障害対策基本法(平成25年法律第109号)に基づき策定された「アルコール健康障害対策推進基本計画」(2021年3月)を受けて、国民1人ひとりがアルコールに関連する問題への関心と理解を深め、自らの予防に必要な注意を払って不適切な飲酒を減らすために活用されることを目的に作成された。
たとえば「飲酒量の把握の仕方」として、酒に含まれる「純アルコール量(g)」に着目することの重要性が示され、その算出式は「飲酒量(mL)×アルコール濃度(度数/100)×0.8(アルコールの比重)」で求められること、ビール500mL(5%)の場合の純アルコール量は500(mL)×0.05×0.8=20gとなることが例示されている。
また、「我が国における疾病別の発症リスクと飲酒量(純アルコール量)」の文献データも紹介。▷脳出血は男性が週150g以上(女性は少量でも)、▷脳梗塞は男性が週300g以上、女性が週75g以上など注意すべき飲酒量の目安も示されている。